○佐井村請負工事成績評定要領
平成12年4月12日
訓令第12号
(目的)
第1条 この要領は、佐井村が発注する請負工事(以下「工事」という。)の成績評定(以下「評定」という。)に必要な事項を定め、厳正かつ適確な評定の実施を図り、請負者の適正な選定と指導育成に努めるとともに、建設業者の工事施工能力の審査に資することを目的とする。
(評定の対象)
第2条 評定は、請負代金額が130万円以上のすべての工事について行うものとする。ただし、村長が工事の種類等により評定することが不適当と認める工事については、この限りでない。
(評定者)
第3条 評定を行うものは、村長から工事の監督を命ぜられた職員(以下「監督職員」という。)及び村長から検査を命ぜられた職員(以下「検査員」という。)とする。
(評定の方法)
第4条 評定は、工事ごとに行うものとする。
2 評定は、監督又は検査により確認した事項に基づいて、厳正かつ適確に行うものとする。
3 検査員が行う評定は、検査の結果修補部分があった場合には、修補前の状態を対象として行うものとする。
4 評定は、工事成績評定表(別記様式。以下「評定表」という。)により行うものとする。
5 評定は、別紙考査基準に基づき行うものとする。
(評定表の提出)
第5条 監督職員は工事の検査が実施されるまでに当該工事について評定を行った評定表を検査員に提出するものとし、検査員はこの評定表に自己の評定を加えて総考査点数を算出の上評価を定めるものとする。
2 検査員は、評価を定めたときは、遅滞なく、評定表を村長及び競争入札に係る事務を所掌する課の長に提出するものとする。
附則
この訓令は、平成12年4月12日から施行する。
別紙(第4条関係)
考査基準
項目 | 考査内容 | A | B | C | D | E | ||
施工の体制 | 施工の能力 | 現場代理人の管理能力 | 工事全体を完全・正確に把握し統率力があり、チームワークが極めて優秀であった。 | 工事全体を完全に把握し統率力もあり、チームワークも良好であった。 | 工事全体を完全に把握し統率力もあり、チームワークもほぼ良好であった。 | 工事の把握力、統率力にやや欠けていた。 | 工事の把握力、統率力に欠け問題が多かった。 | |
主任技術者の技術能力 | 担当業務を正確に理解し、施工も極めて優秀であった。 | 担当業務を正確に理解し、施工も良好であった。 | 担当業務を理解し、ほぼ正確な施工をした。 | 担当業務の理解に、やや欠けていた。 | 担当業務の理解に欠け、監督員指導を多く要した。 | |||
労働者の施工能力及び人員配置 | 熟練程度及び人員配置が、特別に優秀であった。 | 熟練程度及び人員配置が、良好であった。 | 熟練程度及び人員配置が、ほぼ良好であった。 | 熟練程度及び人員配置が、やや不十分であった。 | 熟練程度及び人員配置が、不十分であった。 | |||
熱意及び誠実性 | 仕事への積極性 | 作業の軽重にかかわらず常に積極的に施工し、極めて優秀であった。 | 積極性は、良好であった。 | 積極性は、ほぼ良好であった。 | 積極性に、やや欠けていた。 | 積極性に、欠けていた。 | ||
監督員との連絡 | 常に緊密な連絡をとり施工し、特に優秀であった。 | 連絡を緊密にし、良好であった。 | 連絡を緊密にし、ほぼ良好であった。 | 連絡が、やや欠けていた。 | 連絡が、不十分であった。 | |||
創意工夫 | 困難を克服し創意工夫をもって完全な施工をし、常に研究的であり特に優秀であった。 | 困難を克服し創意工夫をもって完全な施工をし、良好であった。 | 創意工夫をもって施工をし、ほぼ良好であった。 | 創意工夫がやや足りなかった。 | 創意工夫が、足りなかった。 | |||
誠実性 | 常に細心の注意を払い指示どおり迅速正確に施工し、優秀であった。 | 指示どおり誠意をもって施工し、良好であった。 | 指示どおり誠意をもって施工し、ほぼ良好であった。 | 指示に対し、履行程度がやや悪かった。 | 指示に対し、履行程度が悪かった。 | |||
地元への交渉 | 関係法規の遵守 | 関係法規を完全に遵守し、優秀であった。 | 関係法規をよく遵守し、良好であった。 | 関係法規を遵守し、やや良好であった。 | 関係法規の遵守に、やや欠けていた。 | 関係法規の遵守に欠け、問題が多かった。 | ||
工事による障害の防除に対する努力 | 常に積極的に努力し、地元その他第三者から苦情は全くなく優秀であった。 | 積極的に努力し、問題もなく良好であった。 | 問題はあったが誠意をもって解決し、やや良好であった。 | 積極性にやや欠け、問題があった。 | 積極性に欠け、問題が多かった。 | |||
工事の実施状況 | 施工管理 | 施工計画 | 工事内容・現場状況に応じ綿密に計画がなされ、完全に実施し優秀であった。 | 計画内容が良好で、計画どおり実施された。 | 計画内容は、ほぼ良好であった。 | 計画内容が、一部計画どおり実施されなかった。 | 計画内容が、計画どおり施工が全くできず工事の中断等があった。 | |
工程管理 | 計画的な工程管理を完全に実施し、優秀であった。 | 工程管理は計画に基づき実施され、ほぼ良好であった。 | 実工程は計画どおりできず、辛うじて工期内に完成した。 | 工程の計画管理をあまり実施しなかった。 | 工程管理については、全く関心がなく、監督員の注意を受けても実施しなかった。 | |||
出来形管理 | 仕様書・施工管理基準に基づき実施され、内容も完璧で優秀であった。 | 仕様書・施工管理基準に基づき実施され内容、整理共良好であった。 | 内容・整理共、ほぼ良好であった。 | 内容に間違いがあり、整理もやや悪かった。 | 内容・整理共、悪かった。 | |||
品質管理 | 施工管理基準に基づき実施され、強度・品質共にバラツキがなく優秀であった。 | 施工管理基準に基づき実施され、強度・品質共にバラツキが少なく内容も良好であった。 | 施工管理基準に基づき実施され、バラツキがあったが所要範囲以内でほぼ良好であった。 | 施工管理基準に基づき実施されたが、バラツキが多く内容がやや悪かった。 | 品質管理はほとんどなされておらず、内容が悪かった。 | |||
現場管理 | 現場の整理 | 現場は、常に整然と整理されていた。 | 現場は整理され、良好であった。 | 現場の整理は、ほぼ良好であった。 | 現場の整理は、やや悪かった。 | 現場の整理は、全く悪かった。 | ||
交通整理 | 標示板・標識・防護施設等が完全に配置され、交通渋滞も全くなかった。 | 標示板・標識・防護施設等が設置されており第三者への迷惑もなかった。 | 標示板・標識・防護施設等が完全に設置されたが、第三者より苦情が多少でた。 | 標示板・標識・防護施設等が不足し、交通渋滞をきたし第三者より苦情が多かった。 | 標示板・標識・防護施設等が不備であり、交通渋滞・苦情等で工事中止を招いた。 | |||
安全管理 | 安全施設 | 安全施設・保護具等も完全に整備され常に点検補修され優秀であった。 | 安全施設・保護具等も完全に整備されていた。 | 安全施設・保護具等の整備状況は、良好であった。 | 安全施設・保護具等の整備は、悪かった。 | 安全施設・保護具等の整備は、全く悪かった。 | ||
安全指導事故 | 常に作業員全員に充分な教育指導が行われ、小さな事故もなかった。 | 作業員に対する教育指導もよく行われ、事故もなく良好であった。 | 作業員に対する教育指導も随時行われ、大した事故もなかった。 | 作業員に対する教育指導があまり徹底せず、事故が多少あった。 | 作業員に対する教育指導も全くなく、大きな事故があった。 | |||
資料等の整備 | 監督員 | 日報、品質証明、試験成績、その他工事途中において監督に必要な資料等の整備 | 非常によく整備され、内容も完全であった。 | よく整備され、内容も良好であった。 | 整備・内容共、ほぼ良好であった。 | 整備・内容共、やや悪く資料の不足もあった。 | 整備・内容共、全く悪く不足資料も多かった。 | |
検査員 | 出来形管理図表、品質管理図表、工事写真、その他検査に必要な資料の整備 | 非常によく整備され、内容も完全であった。 | よく整備され、内容も良好であった。 | 整備・内容共、ほぼ良好であった。 | 整備・内容共、やや悪く資料の不足もあった。 | 整備・内容共、全く悪く不足資料も多かった。 | ||
現地検査 | 品質 | すべて所要強度を有し、品質共にほとんどバラツキがなく均一で優秀であった。 | 多少バラツキがあったが、所要の品質強度があり良好であった。 | 多少バラツキがあったが、品質強度共ほぼ良好であった。 | バラツキが多く、手直し等により所要内の品質強度にした。 | 品質強度がほとんど規格はずれで、手直しの方法がなく修補となった。 | ||
出来ばえ | 外観・仕上げ共非常にきれいで、細かな点にいたるまで良く行きとどいていた。 | 外観・仕上がり共、良好であった。 | 外観・仕上がり共に、ほぼ良好であった。 | 外観・仕上がり共に、やや悪かった。 | 外観・仕上がりの程度共に、全く悪かった。 | |||
検測値 | 誤差がなく設計図書・仕様書どおり完成し、極めて優秀であった。 | 多少誤差はあるが、許容範囲で設計図書、仕様書どおり完成し良好であった。 | 多少誤差はあるが、許容範囲で概ね設計図書、仕様書どおり完成し、ほぼ良好であった。 | 誤差が多く手直し等により、設計図書、仕様書どおり完成した。 | 誤差が許容範囲をこえ、全く手直しの方法がなく修補となった。 |